新型コロナウイルス感染症への防止対策の方針

2月27日(木)

広島教区の皆様へ

広島教区 司教

アレキシオ 白浜 満

新型コロナウイルス感染症への防止対策の方針

+主の平和

 四旬節に入り、主の復活を迎える準備に励んでおられることと思います。

ご存じのように、全国的に新型コロナウイルスが流行し、その感染に伴う死者や症例が、多数報告されています。「感染症対策専門家会議」から、「この1~2週間が、急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際である」という見解を受けて、日本の政府は、昨日、「多数の方が集まる全国的なスポーツや文化イベントについて、今後2週間は、中止や延期、規模縮小の対応」を要請しました。

広島教区が管轄している中国五県では、新型コロナウイルス感染者の症例は、現時点ではまだ報告されていませんが、関係している地方自治体(県や市など)の方針等を参照して、当面3月15日までは、広島教区の方針として、以下の対策を講じることについて、ご理解とご協力をお願いします。

ただし、3月1日(日)14時から 倉敷教会の助祭叙階式は予定通り行います。また今後の感染の広がり等の状況を見ながら、適宜この方針の見直しをおこなうものとします。

1:3月1日、8日、15日の主日のミサや教会行事における対策

➀ミサ

・教区内5県の状況が異なるため、小教区の事情によってミサを中止してもよい。その場合、司教あるいは、教区本部事務局に報告する。

・司祭は、体調不良の場合、小教区や修道院でのミサの司式や共同司式を控える。

・発熱や咳などの症状がある信者には、自宅に待機し、医療機関に掛かるよう促す。

②教会行事

・教区を超える大規模な教会行事が企画されている場合、中止、延期、規模縮小を検討する。

・教区や小教区の行事でも、とくに高齢者や子どもの参加が見込まれる場合、注意を払う。

2:すでに実践している衛生的な予防策の継続・強化

衛生的な予防策の取り組み・具体例については、各小教区や修道院の判断にお任せします。

【例】

・聖堂の入口やトイレ等に、アルコール消毒液を設置し、その利用を勧める。

・聖水の使用を見合わせる(聖水を入れる容器に不特定多数の人が触れることが問題)。

・ミサの奉仕者(司祭、助祭、臨時の聖体授与の奉仕者、侍者)は、手洗いを徹底する。

・ミサの前に、各自が拝領するパンを聖体容器に入れて準備し、奉納することを控える。

・直接、聖体を口に入れて授与することを控える(手先が信者の口に触れるため)。

・構造上可能な場合には、ミサの前後あるいは行事の休憩時間などに換気をおこなう。

・ドアのノブや手すりに触れる機会を少なくする。

3:ともに祈りや犠牲をささげる

  3月1日、8日、15日のミサや教会の祈りの共同祈願を通して、また個人的な祈りを通して、新型肺炎の死者や感染によって苦しんでいる人のために、そして、一日も早い感染収束を願ってともに祈りや犠牲をささげましょう。

【例】

  ・世界中で流行している新型肺炎によって亡くなられた方々を永遠の安息に導き、

   そして感染された方々には、一日も早い健康回復の恵みを与えてください。

  ・新型肺炎の防止のために懸命に働いている国家の指導者、医療従事者、家族の方々の

   労苦を顧みてください。一日も早く収束に向かうように、彼らを支え、導いてください。

以上

参照

「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針の具体化に向けた見解」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00006.html

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