新型コロナウイルス感染症の防止対策の方針(その3)聖週間を前にして

2020年3月27日

広島教区の皆様へ

広島教区 司教 白浜 満

新型コロナウイルス感染症の防止対策の方針(その3

聖週間を前にして

+主の平和

 3月も終わりに近づきましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大は、終息の兆しが見られず、さらに悪化している状態です。全世界の人々と心を合わせて、一日も早い終息を祈りましょう。

 さて、教皇庁の典礼秘跡省から3月19日に出された「教令―新型コロナウイルス感染症の時節に―」が、3月25日(水)に一部改訂されました。この「教令」(第2版)は「この病気に襲われた国や集会および人々の移動が制限されている国」のためですが、日本では司教協議会ではなく、各教区の司教の判断に委ねられることになりました。

広島教区では、「教令」(第2版)を参照にしつつ、聖週間の典礼と、それ以降のことに関連して、新型コロナウイルス感染症の防止対策の方針を、以下のように更新(その3)します。

1:「小教区の事情によってミサを中止してもよい」という方針の継続

 前回(3月11日)の通達(その2)では、「4月5日の受難の主日から、衛生的な感染防止対策を維持しつつ、小教区でのミサを再開してくださるよう」お願いしました。しかし3月26日には、「新型コロナ特措法」に基づく政府対策本部が設置され、同時に、都道府県にも対策本部が設けられています。今後、地域の都道府県知事から外出自粛や学校などの施設の利用制限の要請がなされる緊急事態のことを想定し、それに対応できるように、当初の「教区内5県の状況が異なるため、小教区の事情によってミサを中止してもよい。その場合、司教あるいは教区本部事務局に報告する」という方針を、聖週間を含めて、4月末まで継続します。

2:感染症の防止対策の強化のお願い

 予断を許さない状況が続いています。新型コロナウイルス感染症対専門家会議から提案された「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020年3月19日)を添付しますので、

これを参考にしながら、各小教区・修道院で、感染症の防止対策を再検討し、強化してくださるようにお願いします。https://www.city.hiroshima.lg.jp/uploaded/life/144578_166947_misc.pdf

3:自宅で霊的に参加できるYouTubeライブ・チャンネルの利用

 ミサが中止される小教区の信者、あるいは、体調不良・病気・高齢などの理由で、教会の典礼に参加できない信者の方々は、インターネットが利用できる環境があれば、広島司教区「平和の

使徒推進本部」のYouTubeライブ・チャンネル(https://youtu.be/rrtmoekHcDU)にて世界平和記念聖堂(司教座聖堂)での典礼中継を見て、霊的に参加することができます。

 4月5日 受難の主日(枝の主日)のミサ  9:30   

 4月8日  聖香油のミサ 14:00 

 4月9~11日 聖なる三日間(木・金・土)19:00   

 4月12日 主の復活のミサ  9:30

4:典礼秘跡省「教令」(第2版)を参照した「聖週間の典礼」の対応(例)

 各小教区・修道院の司祭の判断で、今年に限り、以下のようにすることもできます。

①受難の主日

  ミサのはじめの「エルサレムへの入城記念」は、聖堂の中でおこない、司教座聖堂では、『ミサ典礼書』にある第二形式、小教区聖堂や他の場所では第三形式を使用できます。

②聖香油のミサ

  司教座聖堂にて、4月8日(水)14:00からおこないます。今回は、各小教区・修道院から

の参加者を数名にとどめ、マスクの着用をお願いします。とくにミサ後、聖油を分けていた

だく際に、人が密集しがちなため、十分にご留意ください。

 ③聖木曜日

  洗足式(任意)は省くことができます。また、ミサの結びに行う行列も省き、聖体を聖櫃に

安置することができます。すべての司祭は、この日、ふさわしい場所で、会衆なしにミサを

ささげることができます。

 ④聖金曜日

   「主の受難」の祭儀の盛式共同祈願の10の意向から選ぶことができます。ただし、今年は、新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界のための意向を加えてくださるように、お願いします(『ミサ典礼書』220頁11・12参照)。そのために、中央協議会の典礼委員会から提供された意向(例文)を送付いたします。

 ⑤復活徹夜祭

  第二部「ことばの典礼」では、旧約聖書の朗読を2つ(出エジプト記14章の朗読を含む)に

することもできます(『ミサ典礼書』248頁20参照)。もちろん、第三部では、洗礼の儀を

おこなって結構です。

 ⑥復活の主日

  復活徹夜祭のミサか、復活の主日のミサのどちらかに参加することで、祭日の義務を果たす

ことができます。

以上

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