「核なき世界基金」創設について

2020年7月13日

広島教区のすべての司祭、修道者、信徒の皆さん

カトリック広島司教区 教区長

司教 白浜 満

被爆75年からのチャレンジ:「核なき世界基金」創設について

+主の平和

梅雨前線が停滞して、各地で激しい雨が降り続いていますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

教区内外を問わず、困難の中にある人々のためにお祈りをささげ、わたしたちに可能な支援を考えていければと思います。もし教区内で大きな被害の情報がありましたら、教区本部事務局までお知らせください。豪雨災害、また収束がつかない新型コロナウイルス感染にも、十分気をつけてください。

さて、広島教区では、今年度から、「社会へのチャレンジ」を宣教司牧の目標とする3年間に入りました。1年毎に「いのち」・「環境」・「平和」というサブ・テーマが設けられています。幸いにもわたしたちは、昨年11月24日、教皇フランシスコの被爆地の訪問という大きな恵みを受けて、「すべてのいのちを守るため」、とくに核兵器廃絶に向けて、力強いメッセージを発信していただきました。今回の教皇のメッセージに応えて、「平和の使徒となろう」という固有の召命を掲げる被爆地の教区として、被爆75年にあたる今年、何かできる「社会へのチャレンジ」を検討してきました。

この半年の間に、日本カトリック司教協議会の常任司教委員会をはじめ、教区の司教顧問会、司祭評議会、宣教司牧評議会等において説明し、ご意見をいただきながら、このたび、民間の3つの平和活動団体の責任者の方々と連帯し、被爆75年から5年間のチャレンジとして、この7月7日(3年前の2017年に国連で「核兵器禁止条約」が採択された日)に、「核なき世界基金」を創設しました。

この「核なき世界基金」の活動は、教会内外の人々に、自由な意思によるご支援を呼びかける教区認可の平和運動であることをご理解いただければと思います。そして、この基金を教区会計と明確に区別して運営していくために、広島教司教区と長崎大司教区の傘下に、運営母体となる「核なき世界基金」を支援する会(広島本部と長崎支部)を発足させ、ボランティアで「核なき世界基金」の活動を支援していくことにしています。

もちろん、この「核なき世界基金」の運営のための経費は、この基金の会計から支出されますが、当面、「核なき世界基金」を支援する会・広島本部の事務局を、教区本部事務局内に設置し、職員の皆さんにもご協力をいただくことにしています。「核なき世界基金」を支援する会、また、教区本部事務局の職員の皆さんに、心から感謝を申し上げたいと思います。

 主イエス・キリストは、仰せになりました。「平和を実現する人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる」(マタイ5・9)。また、教皇フランシスコは、昨年11月24日、平和記念公園でのメッセージの結びにおいて、次のように祈りました。「主よ、急いで来てください。破壊があふれた場所に、今とは違う歴史を描き実現する希望が溢れますように。平和の君である主よ、来てください。わたしたちをあなたの平和の道具、あなたの平和を響かせるものとしてください。」

「破壊があふれた場所に、今とは違う歴史を描き実現する」という、希望のうちに創設された「核なき世界基金」に対して、広島教区の信者の皆さんのご理解と自由な意思によるご支援を、どうか、よろしくお願い申し上げます。

この度、「広島教区報」と一緒に、「核なき世界基金」のパンフレットを数部、配布させていただきます。もし必要がありましたら、別途、パンフレットを送らせていただきますので、ご連絡をいただければ幸いです。

以上

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする