2021年3月19日 聖ヨセフの祭日に
広島教区の皆さんへ
広島教区 司教 アレキシオ 白浜 満
「ヨセフ年」にあたり、聖ヨセフの取り次ぎを願って
①深い回心のために免償の恵みをいただきましょう。
②新型コロナウイルス感染症の終息を祈りましょう。
③第3回目の教区代表者会議を奉献しましょう。
＋主の平和
本日、わたしたちは、全世界の教会と心を合わせて、「普遍教会の保護者」である聖ヨセフをお祝いしています。ご存じのように、教皇フランシスコは、聖ヨセフが「普遍教会の保護者」と宣言されて百五十周年になることを記念し、使徒的書簡「父の心で」をもって、昨年１２月８日（無原罪の聖マリアの祭日）から今年の同日まで、「ヨセフ年」とすることを公布されました。使徒的書簡が小冊子となって、カトリック中央協議会から販売されていますので、購読をお勧めしたいと思います。
【免償の恵み】
教皇庁の内赦院は、「聖ヨセフの教会における庇護の普遍性を今一度明言するため…正式に認可された聖ヨセフへの祈りをささげる、あるいは信心業を行う信者に全免償を与えます。たとえば、『聖ヨセフへの祈り』を、とくに３月１９日と５月１日のヨセフの記念日、…毎月１９日と毎水曜日に…ささげる場合などです」と教えています（使徒的書簡「父の心で」37～43頁参照）。次のページに、日本カトリック司教協議会によって、正式に認可された「聖ヨセフへの祈り」を転載します。
全免償を受けるために、上記の「聖ヨセフへの祈り」を唱えると同時に、通常の条件として、あらゆる罪から離れようとする心をもって、①ゆるしの秘跡、②聖体拝領、③教皇の意向のための祈りをささげることが必要です。教皇の意向のための祈りは、教皇が定めている意向のために、主の祈りやアヴェ・マリアの祈りなどを唱えることで果たすことができます。教区の皆さんが、内赦院の通達に基づいて、「ヨセフ年」に付与される免償の恵みをいただくことをお勧めいたします。
【新型コロナウイルス感染症の終息を願って】
日本国内では、感染症の第三波がやや落ち着いてきたものの、ウイルスの変異株による感染拡大が生じる事態も予測され、なお予断を許さない状況が続いています。教区としては、警戒を緩めることがないように、従来の感染防止の対策ステージを、そのまま維持することにいたしました。
この感染症の長引く大きな困難を乗り越えて行くことができるよう、ともに聖ヨセフの取り次ぎを願って感染防止対策に励み、感染症の終息を祈り続けたいと思います。
【教区代表者会議のために】
ご存じのように広島教区では、教区代表者会議を、今年１１月２３日に開催する準備をおこなっています。この教区代表者会議は、教区創立百周年（２０２３年）以降の教区の歩むべき方向性をともに考えて目標を設定し、取り組むべき優先課題等を、教区の皆さんから具体的に提言していくためのものです。「ヨセフ年」の期間中に開催される第３回目の教区代表者会議を、聖ヨセフのみ手に奉献し、その取り次ぎを祈りつつ、教区の新たな歩みのために実り豊かなものとなるように、準備に励んで行きたいと思います。そのために教区では「教区代表者会議のための祈り」（ヨセフ年にあたって）というカードを作成して配布しています。これを用いて、引き続き、お祈りをお願いたします。
「聖ヨセフへの祈り」
カトリック中央協議会ホームページより
https://www.cbcj.catholic.jp/wp-content/uploads/2021/02/joseph_inori.pdf
聖ヨセフよ、
わたしたちは苦難の中からあなたにより頼み、あなたの妻、聖マリアの助けとともに、
あなたの保護を心から願い求めます。あなたと汚れないおとめマリアを結んだ愛、
幼子イエスを抱いた父の愛に信頼して、心から祈ります。
イエス・キリストがご自分の血によってあがなわれた世界をいつくしみ深く顧み、
困難のうちにあるわたしたちに、力強い助けをお与えください。
聖家族の賢明な守護者よ、イエス・キリストの選ばれた子らを見守ってください。
愛に満ちた父ヨセフよ、わたしたちから過ちと腐敗をもたらすあらゆる悪を遠ざけてください。
力強い保護者よ、闇の力と戦うわたしたちを顧み、天から助けを与えてください。
かつて幼子イエスをいのちの危険から救ったように、今も神の聖なる教会を、
あらゆる敵意と悪意から守ってください。わたしたち一人ひとりを、いつも守ってください。
あなたの模範と助けに支えられて聖なる生活を送り、信仰のうちに死を迎え、
天における永遠の幸せにあずかることができますように。
アーメン。
以上