聖堂案内シリーズその1


世界平和記念聖堂の鐘楼の壁面にある聖堂記について
聖堂記
聖堂記

内  容
 此の聖堂は、昭和20年8月6日広島に投下されたる世界最初の原子爆弾の犠牲となりし人々の追憶と慰霊のために、また万国民の友愛と平和のしるしとしてここに建てられたり。
 而して此の聖堂によりで恒に伝へらるべきものは虚偽に非ずして真実、権力に非ずして正義、憎悪に非ずして慈愛、即ち人類に平和をもたらす神への道たるべし。故に此の聖堂に来り拝するすべての人々は、逝ける犠牲者の永遠の安息と人類相互の恒久の平安とのために祈られんことを。
昭和29年8月6日

解  説
 世界平和記念聖堂の鐘楼の壁面にある聖堂記には、「この聖堂を訪れ、ご覧になるすべての方々は、亡くなられた犠牲者の永遠の安息と人類相互の恒久の平和のためにお祈りください。」と刻まれています。献堂の先立ち、1951年(昭和26年)9月21日の平和祈年祭において、ラッサール神父は、この聖堂が「原爆や戦争の犠牲者の慰霊」、「慰霊の祈りが全世界の心ある人々を引きつけて平和運動を強化してゆくこと」、「真の平和のために精神文明の基点とすること」の三つの意義を話されています。



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