平和の使徒推進室室長の部屋 | |||
いのちへのまなざし――――原爆投下と死刑
5月24日(火)広島で、映画「デッドマン・ウオーキング」の著者シスター・ヘレン・ その講演会で強く心に響いたことばがありました。 シスターは、「死刑は、死刑囚の人間としての尊厳を否定し、死刑が執行されても被害者の遺族の心は癒されない」と語り、暴力による解決ではなく、憎しみと報復の連鎖を断ち切ることを熱っぽく訴えました。 シスター・プレジャンは自分の歩みを「素晴らしい旅」と言いますが、始まりはパトリック・ソニエという一人の死刑囚との出会いからでした。数回の文通の後パトリックと面会した時、彼女はショックを受けました。それまで人を殺した人に会ったことはなかったのですが、彼の顔が非常に「人間的 human」だったから。二時間の対話の後、シスター・ヘレンは「私の人生は変った」と感じました。 シスターが紹介した一つのエピソードです。
「『七の七十倍までもゆるしなさい』(マタイ18・22)というキリストの教えに従うものとして、わたしたちの人間としての成熟と完成は、権利と義務に基づいて互いの基本的な人権を尊ぶということにとどまらず、無償の愛と献身、そして罪人に対するゆるしの中にあると、わたしたちは考えます。ゆるしがたきをゆるし合っていくことから、真の人間の輝きが現れてきます。」(「いのちへのまなざし 二十一世紀への司教団メッセージ」 |
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