「励まし愛!企画」(その1)
分かち合い、励まし愛!の第1号です。広島教区の典礼委員の一人でミカエル金起煥神父様が、カトリック松江・出雲教会の共同体とともにまとめてくださった「一日の霊的な過ごし方」の一例です。
【はじめに】
わたしが皆さんに提案するこの「霊的な過ごし方」は、カトリック松江・出雲教会の「共同体の過ごし方」として考えたものです。家族は一緒に生活を共有し、過ごします。神の家族である私たちも、たとえ物理的には離れていたとしても、同じ祈り、同じ心で、同じ主イエスと結ばれることができます。この「霊的な過ごし方」を通して、「わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が」(1コリ1・3)皆さんとともにありますように。そして、わたしたちの中で働く聖霊によって、わたしたちの信仰のきずながより深め、強められますように。
ミサの構成に従って、イエス様と霊的に一致して過ごし、日々をささげましょう。
いつ | ミサに 合わせて |
信者は一人一人で |
朝 起きたら |
開 祭 |
十字架を切りましょう。 |
午前中に | ことばの典礼 |
信者は各自で、毎日のミサの朗読箇所、とくに福音を朗読し、沈黙のうちに、短い黙想を行いましょう。(自由に選んで聖書の箇所を読み続けてもいいでしょう。) |
12時に | 答唱詩篇の代わりにアレルヤの祈り(お告げの祈り)を唱えましょう。 主日には使徒信条を加えて祈りましょう。 |
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午後に | 感謝の典礼 | イエス様と一緒に自分をささげる気持ちで、心を込めて日々の仕事を行いましょう。何か小さな犠牲をささげましょう。できる方は個人的に聖体訪問などを行いましょう。 |
18時に | 交わりの儀 | 各自それぞれの場所で、主の祈りをささげましょう。 |
19時半 | 聖体拝領 | 司祭は一人でも、皆のための意向でミサをささげます。
(松江・出雲教会の主任司祭として)
(午前中に、神のことばを味わえなかった人は、このときに聖書を読んで味わいましょう。) 霊的な聖体拝領をしましょう。
「聖アルフォンソ・リゴリの祈り」をささげましょう。
(宇部教会のホームページ参照)
わたしのイエスよ、
最も祝福された秘跡のうちに
あなたがおられることを信じています。
わたしはあなたを何よりも愛し、 わたしの魂にお迎えしたいと望んでいます。 いまは秘跡によってあなたを受けることができませんから せめて霊的にわたしの心に来て下さい。 わたしはすでにあなたがわたしの心におられるように あなたを抱きしめ、 わたしのすべてをあなたと結びつけます。 わたしがあなたから離れることを おゆるしにならないでください。 アーメン。
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21時 | 閉祭(祝福) | 司祭は皆さんを祝福します。 信者は自分の場所で霊的にその祝福を祈り求めて、十字架を切りましょう。 |
【おわりに】
*聖ヨハネ・パウロ2世は回勅『教会にいのちを与える聖体』で「ミサにあずかっても聖体拝領しないときは、霊的に拝領することができます」というイエスの聖テレジアの言葉を引用し、霊的聖体拝領を勧めています(34)。ミサの中止などによってやむを得ず聖体拝領ができない場合も、霊的聖体拝領が勧められます。霊的聖体拝領に決まった形式はありませんが、聖アルフォンソ・リゴリの祈りがよく知られています。その日の聖書箇所をよく味わってから、この祈りを唱えましょう。
*病床や他の理由で、ミサにあずかれない方にも、この霊的過ごし方を紹介していただければ幸いです。
2020年 復活祭に
カトリック松江・出雲教会
ミカエル金起煥神父様