新型コロナ感染症の防止対策の方針(その9)

2020年10月8日

広島教区の皆様へ

広島教区 司教 白浜 満

新型コロナ感染症の防止対策の方針(その9

~各教会共同体で適切な判断を~

+主の平和

 仲秋の候、お変わりなくお過ごしでしょうか。前回(7月16日付)の「新型コロナ感染症の防止対策の方針」(その8)を通達してから、間もなく3か月を迎えようとしています。7月後半から9月末にかけて人々の移動が多い時期でしたが、皆様がおこなってくださった種々の対策のおかげで、とくに問題となる集団感染の事例は報告されませんでした。

10月に入り、感染状況が落ち着いてきた感じはしますが、一方では、再び公開ミサを中止する措置が取られている教会もあります。ミサ典礼の移行措置の段階をそろそろ緩和してほしいという要望もありますが、秋から冬にかけて、インフルエンザの流行と共に、新型コロナウイルスの第三波が来ることも懸念されています。

そのため、10月6日に行われた司教顧問会で協議した結果、広島教区として、ミサ典礼の移行措置の段階を、総合的に判断して当面はそのままにしておく方針が確認されましたので、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。なお、これまで教区で用いてきた「レベル0・Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」という表現と、国や地方自治体が用いている「ステージⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」という表現が異なって分かりにくかったため、これまでの移行段階の内容を維持しながら調整をはかり、次ページのように国や地方自治体が用いている「ステージⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」に合わせました。そして、広島教区としては、当面、ステージⅢか、ステージⅡのどちらかを、小教区の自主的な判断よって選択する方針を維持します。

ただ、広範囲に及ぶ中国5県では地域差がありますので、例えば、叙階式やその他の特別な行事のミサなどにおいて、感染対策を十分に取りながら、一時的にステージⅠの状態へと緩和することは、小教区の自主的な裁量に委ねたいと思います。必要がありましたら、教区本部に相談していただければと思います。とくに、12月のクリスマスや新年を迎える時期には、同様な緩和を望む声があると思いますので、新たな通達をもって、教区の方針を確認したいと思います。

移行措置の段階

レベルⅢ

公開ミサ中止

不参加(参加免除)

レベルⅡ

読誦(歌唱なし、オルガンは独奏のみ)

マスク使用・人数調整・距離確保

レベルⅠ

歌唱の限定(重要な数曲に限定)

マスク自由・人数と距離の緩和

レベル0

各共同体における通常のあり方

広島教区におけるミサ典礼の移行措置の段階

(国の一般基準に合わせて一部訂正)

ステージⅣ

感染爆発

公開ミサの中止(教区司教の判断)

→ 教区本部から通達

ミサのライブ配信

ステージⅢ

感染急増

公開ミサの中止(教会の自主判断)

 → 教区本部へ要通知

 

ステージⅡ

感染漸増

読誦(歌唱なし、オルガン独奏のみ)

マスク使用・検温

人数調整・距離確保

ステージⅠ

感染散発

重要な数曲に限定して歌唱可

(聖歌隊のみの歌唱などの緩和)

マスク使用・検温

人数と距離の緩和

教会共同体として、ロザリオの月を過ごしているこのときに、新型コロナウイルス感染症の早期の終息のために、そして、とくに大きな困難の中にある人々に寄り添うことができるよう、聖母マリアの取り次ぎを願いましょう。

以上

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