2021年「性虐待被害者のための祈りと償いの日」(3月5日)に寄せて

2021年2月22日

広島教区の司祭、修道者、信徒の皆様へ

広島教区 司教 アレキシオ 白浜 満

子どもと女性の人権擁護デスク

2021年「性虐待被害者のための祈りと償いの日」(3月5日)に寄せて

+主の平和

 主の過越をふさわしく迎えるための準備期間である四旬節が、今年は2月17日(灰の水曜日)から始まりました。今なお新型コロナの感染拡大による困難の中にありますが、聖ヨセフの取り次ぎを願いながら、この準備の時を過ごしていきたいと思います。

 さて、教会の聖職者による性的虐待の防止に努めていくため、教皇フランシスコが、四旬節中に設定することを望まれた「性的虐待被害者のための祈りと償いの日」について、日本カトリック司教協議会は、毎年、「四旬節の第二金曜日」を、その日に当てることを申し合わせています。そして、それぞれの教区司教の呼びかけに従って、四旬節の間、あるいは前後の日曜日などを用いて、被害者の苦しみに寄り添い、その回復のために祈りと償いをささげるよう勧めています。

 広島教区におきましては、四旬節の第二金曜日にあたる3月5日当日(それが困難な場合には前後の日)、各司祭は、性的虐待被害者のために、各自、ミサをおささげくださるようにお願いします。また、「子どもと女性の人権擁護のためのデスク」が作成した「祈りと償いの日」のリーフレットを配布しますので、状況がゆるすならば、読み合わせをしていただくと幸いです。そして3月5日当日、もしくは四旬節第三主日(3月7日)のミサや「教会の祈り」において、リーフレットにある共同祈願の意向、あるいは、以下の例文を用いて、ともに祈ってくださるようお願いします。

皆様のご理解とご協力に、心から感謝申し上げます。

共同祈願の意向(例文)

 ①「種々のハラスメントによって傷つけられている方々が、その痛みと苦しみから解放され、

聖ヨセフの取り次ぎによって、必要な支援を受けることができますように。」

  ②「教会の聖職者によるハラスメントの被害者の方々が、その苦しみの声を自由に発し、

受けた傷が癒され、必要な支援の手が一日も早く差し伸べられますように。」

以上

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