典礼に関する二つの通達

広島教区のすべての司祭、修道者、信徒の皆さんへ

2018年4月22日

カトリック広島教区長

司教 アレキシオ 白浜 満

+アレルヤ

 日本カトリック司教協議会より、日本の各教区へ、二つの通達事項がありましたので、皆さんにお知らせいたします。なお、この二つの通達事項について、日本の教会はいずれも、本年の聖霊降臨の主日の翌日(5月21日)から実施することを申し合わせています。広島教区のすべての教会共同体におきましても、同様に実施して行きたいと思いますので、どうか周知および実施に向けたご配慮を、よろしくお願いします。

Ⅰ-「教会の母聖マリア」の記念日について

教皇庁典礼秘跡省は、本年2月11日(ルルドの聖母出現160周年)付の「教令」をもって、一般ローマ暦の聖霊降臨の主日後の月曜日に、聖マリアに関する新しい義務の記念日を記載することを定めると同時に、その固有の典礼式文も発表しました。

 日本カトリック司教協議会典礼委員会は、この記念日の典礼について検討し、それを受けて去る4月5日に開催された日本カトリック司教協議会の常任司教委員会で、記念日の名称と典礼式文について、以下のように承認されました。

記念日の名称「教会の母聖マリア」とする。

 

記念日(義務)聖霊降臨の主日後の月曜日に祝われます。(本年は、5月21日・月曜日)。

 

 典礼式文ミサと教会の祈りの典礼式文や朗読に関しては、カトリック中央協議会ウェブサイトの お知らせ:典礼委員会https://www.cbcj.catholic.jp/category/information/committee/liturgy/)より、さらに該当箇所をクリックして、ダウンロードすることができます。

  • なお、本事項に関連する文書を、本メールに貼付して送信します。

 

Ⅱ-『聖書 新共同訳』の「御子(みこ)」の読み替えについて

 ご存じのように、カトリック教会の典礼式文では「御子」を「おんこ」と読んできましたが、典礼における聖書朗読で使用している『聖書 新共同訳』では「御子」を「みこ」と読んでいます。そのため、同じミサの中で「おんこ」と「みこ」の両方が使用される場合があり、「おんこ」に統一してほしいとの要望が日本カトリック司教協議会典礼委員会に寄せられていました。

 これを受けて、同典礼委員会が『聖書 新共同訳』の「御子(みこ)」を「おんこ」と読み替える可能性について日本聖書協会と協議を重ねた結果、同協会から、カトリック教会の典礼における聖書朗読に限って「みこ」を「おんこ」と読み替える許可をいただくことができました。

 去る4月5日に開催された日本カトリック司教協議会常任司教委員会において、本件に関して以下の事項が承認ならびに確認されましたのでお知らせいたします。

実施開始日

『聖書 新共同訳』で使用されている「御子(みこ)」の「おんこ」への読み替えは、本年の聖霊降臨の主日の翌日(5月21日)から実施いたします。

留意事項

  • 今回の読み替えは、カトリック教会の典礼における聖書朗読に限って実施されます。
  • カトリック中央協議会発行の『主日の朗読聖書』と『朗読聖書-聖なる過越の三日間』を用いる場合、該当箇所を「おんこ」に読み替えます。なお、該当箇所は今後の重版の際に「おんこ」に修正されます。
  • カトリック中央協議会発行の月刊誌『毎日のミサ』は、本年7月号から「おんこ」に修正して発行する予定です。
  • 他のカトリック出版社から発行されている典礼用冊子を用いる場合も、同様に「おんこ」に読み替えます。
  • 朗読箇所のみが示され、それに従って『聖書 新共同訳』を用いて朗読する場合も「おんこ」に読み替えます。

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